西欧で手本とされている江戸時代の教育を田口佳史氏から学ぶ 1

先日 神谷宗幣氏主催のイシキカイカク大学4期を受講し
スティーブ・ジョブズをはじめ世界各地 2000社以上の経営者が教えを乞うという
東洋思想研究家 田口佳史先生のお話をお聴きしました。

 

テーマは「人間とは何か」

今は文明の転換期、わかりやすい転換期は明治維新。
今度1万円札にえらばれた渋沢栄一氏は転換期を上手く活用して
500社以上の会社を興し現在もその多くが現存している。
これは最初の土台が良かったから。

今回の転換期も彼のように時代を上手く活用できる人物が排出されるか。
その為にも 人間の根本を抑えた転換が必要で 教育がとても重要である。

日本を古代から語られながら、
日本のリーダーシップは「清く正し直し心
日本人の根底は「清く美しい命のながれ」 であると説かれました。

そして文治政治だった江戸期の子育て(教育)について 当時の教科書であった
「小学」でご説明いただきました。

当時は 難しいこと・大事なことから幼少期に教えた そうです。

「古の小学、人を教ふるに、清掃・応対・進退の節、親を愛し長を敬し師をたっとび
友に親しむの道を以てす。皆 身を修め家をととのえ國を治め天下を平らかにするの本と
為す所以にして、必ずそれをして講じて之を幼稚の時に習わしむ。その習 智と長じ
化心と成り、扞格(かんかく)して勝(た)へざるの患 無からんことを欲するなり。」

 

幼児教育の要点はまず「清掃」「応対」「進退」である。

「清掃」
1 整理整頓 : リーダーにとって様々な難事をさばく能力は重要です。整理整頓ができれば
多々ある問題を分類しまとめることができ 重要度をつけ優先順位を決め解決に向かえます。
頭の中も整理されているので 頭脳明晰になりやすく、冷静な対処を習得できます。

2 拭き掃除 : どんなものでも長期間にわたり拭き磨くとその物に愛着がわき
もの事に対し愛着心がつきます。イチローのグラブ磨きの話も有名ですね。
そしてもの事に愛着を持てる人間は常に物事を自分の問題として受け止めるようになります。
(当事者意識)

3 清々しさの体感 : 汚れたところ・散らかるもの をきれいに清掃した後の「清々しさ」を
充分に知ることが大切です。社会を清々しくしたいと思うようになり、神々しさを知ります。
また大切なところ、余分なところがわかり、余計なエネルギーを使わず
勘所がわかるようになります。

「応対」  応対能力: 人の人生は応対に始まり応対に終わる
1 挨拶・返事・伝言  伝言は必ず復唱させた

2 手紙の書き方
立派な手紙を筆写させる。わからないながら写していると
いつのまにか書けるようになり、言えるようになる。
しかもそれぞれの職種の手紙を筆写することで(武士の子供なら武士、魚屋なら魚屋)
仕事に関する知識、手紙の書き方を学べるので とても合理的。
(当時は手紙は往来物といい それぞれの職種のものが3千種以上 出回っていた)

「進退」 役に就く・辞める 時の伝え方・タイミングの取り方・間など
特に社会で重要な 止めどきを知ること

例:「Nちゃん ご飯よ」子が遊んでる所に母が呼びに来る
3回呼んで しばらくしてようやく帰ると、ご飯がない。 ⇒ 1,2回でもどらないと と思う

止め時を知り、抜ける方を考える。 ⇒ 友達に断りをいれる理由が長けてくる
⇒ 止め時が上手くなる ⇒ 仕事ができる人

自社でも掃除や整理整頓は奨励してますが、ここまで考えてしてませんし、意識することが
なかったので 同じ行為をしていても深さが違います。

これを小学校1年生から学習していれば・・と思いますが、思い立ったが吉日、
今から皆で意識して実践していこうと思います。

つづく

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代表 金谷光憲

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