木製家具のオイルメンテナンス方法について

最近家具の質感が乾燥してきた・・・
表面がカサカサして色がくすんでいる・・・
家具のメンテナンスって難しい?・・・
手間と時間がかかるのでは・・・
どうやったら良いか?わからない・・・
家具のメンテナンスでどうやったら良いか?
わからない方、やってみたいけどなかなか機会がない
という方にお知らせです。
以前行われた木製家具のオイルメンテナンスイベントのレポートをご紹介いたします。メンテナンスの家具は、約1年前に展示をしたローテーブルを使用。
まず、凹み傷に布巾を置き、霧吹きで水をかけ、アイロンを当てました。
凹み傷の場合、繊維が押しつぶされて凹んでいるので、その繊維を膨らまし、浮き上がらせる効果があります。
(古い傷や、引っかいたり削られた場合は、この方法を取っても効果が得られません。)
そして、このことで、木部表面が毛羽立ちます。
そこで、木工用のサンドペーパーで木目に沿って削っていきました。
お薦めは#320か#400のペーパーです。
この時、毛羽立った箇所だけでなく、一面全体をまんべんなく軽く削っていって下さい。
一部分のみ削るだけでは、その箇所によりオイルが染み込み、濃くなってしまうからです。
全体を削った後に、乾いた布巾で木くずを綺麗に拭きとります。
画像の向かって上側の天板パーツを全てペーパーで削ったので、白っぽくなっている様子が分かると思います。
ここまで木部を整えることができると、次はようやく塗りの作業にはいります。
綺麗な布巾にオイルを付けて、木目に沿って延ばすようにオイルを塗ります。
木がぐんぐんオイルを吸っていきました。
画像から、色がとても変化したことがご覧いただけると思います。
全体に塗った後は、乾いた布巾で表面に残った余分なオイルを拭き取っていきます。
その後、丸1日乾燥をするのが理想ですが、どうしても難しい場合は最低3時間程は使用を控えてください。
特に傷や凹みが無い場合は、アイロンやペーパーでの削りの作業は割愛し、
埃等を布巾でぬぐっていただいてから、オイルを塗っていく作業から入ってもらえればと思います。
このように、定期的に木部メンテナンスを行うことで、
より家具も生き生きとしてまいりますし、家具への愛着も大きくなり、
長くご愛用いただけることかと思います。
ぜひお持ちの家具にも生命力を与えてあげてくださいませ。

