無垢材家具の定期的なオイルメンテナンスと日常のお手入れ【大事に使うために】

天然木の自然な質感や温かみを感じることができ、使い込むほどに深みが増す無垢材の家具は長く使うほど愛着がわきます。

しかしながら、天然木を切り出して使用する無垢材の家具は、製品に加工された後も素材として生き続けているためにオイルなどによる定期的なメンテナンスが必要です。
無垢材家具の中でも特にオイル仕上げのものは、油分が不足することで表面の毛羽立ちや反り・割れの原因にもなり得る場合もございますので、最低でも1年に1回程度のメンテナンスをおすすめしております。

そこで今回は、塗装の種類別による定期メンテナンスに加えて、普段ご使用いただく際のお手入れ方法や注意点についてご紹介いたします。
無垢材を使用した家具を購入したけれどもどういった風にお手入れをすれば良いのかお悩みの方や、これから愛着を持って大切にお手入れをして経年変化を楽しみたいとお考えの方はぜひご参考ください。

日常のお手入れ

オイル仕上げ製品

日常的なお手入れ方法は、乾拭きまたは固く絞った布などで埃や汚れを落としてください。
表面に水分が残っているとシミの原因になりますので、水分が残らないようご注意ください。

また、オイル仕上げの製品はウレタン仕上げの製品と異なり、周囲環境による影響やご使用方法などいくつかご注意いただきたい点がございます。
お気に入りの家具を綺麗に長くご使用いただくためにも次の点に配慮してご使用下さい。

  • 1. 極度に乾燥した場所や高温多湿の場所に置かない
    エアコンの風が直接当たる場所などに置くことで乾燥した状態が続くと、反りや割れの発生原因となります。
    冬場の乾燥した時期には加湿器をご利用いただくなど、お部屋の湿度を保つようお気を付けください。
    また、反対に高温多湿の環境となりますと、カビの発生原因にもなりかねますので適切な湿度でのご使用をお願いいたします。
  • 2.熱いものを直接置かない
    鍋ややかんなどを熱いまま直接置いてしまうと、焦げや変色を起こします。
    熱いものを置く際には、鍋敷きなどを使用するのが良いでしょう。
  • 3.水分を長時間放置しない
    水分を放置したままにするとシミになる恐れがございます。
    水分が表面に残っている場合は乾拭きをするなど、すぐに取り除くようにしましょう。
    また、コップを伝った水滴がシミとなる恐れもございますので、コースターの使用をおすすめしております。
  • 4.直射日光が当たる場所に置かない
    直射日光が当たると紫外線の影響により、色あせや変色の恐れがございます。
    カーテンなどを活用して、直射日光が製品に当たらないようお気を付けください。
  • 5.日常のお手入れの際にアルコールでの除菌は避ける
    変色および劣化の原因となりますので、お手入れ時のアルコールの使用はお控えください。

ウレタン仕上げ製品

ウレタン仕上げの製品では製品表面にウレタン樹脂による塗膜が形成されることから、水シミが付きにくくオイル仕上げの製品と比較して楽にご使用いただけます。
ただし、水シミなどを長時間放置した場合は跡が残る場合がございますので、水分が付着した場合はすぐに拭き取るなどご注意ください。

日常的なお手入れ方法は、オイル仕上げ製品と同様に乾拭きまたは固く絞った布などで拭くだけで結構です。
汚れがひどい場合は、中性洗剤をぬるま湯に100倍程度で薄めた溶液に布を浸し、固く絞って拭きとってください。

オイル仕上げ製品のメンテナンス

オイル仕上げの製品は、周囲環境により乾燥や割れなどが発生する場合がございます。
それを防ぐためにも定期的なオイル塗布によるメンテナンスは大変重要となります。

今回はウォールナット無垢材で製作された天板のテーブルで、実際のメンテナンス風景と共に作業手順についてご説明いたします。

メンテナンスの手順

  • 1.メンテナンスをする箇所の汚れを払い落とす
  • 2.必要な場合は天板を研磨する
  • 3.オイルを塗布する

メンテナンスの頻度

オイルを塗布するメンテナンスは頻繁に行うものではなく、目安として1年に2回程度のメンテナンスで十分かと思います。
乾燥する冬に備えて秋ごろに1回、暖かくなってきた春ごろに1回メンテナンスするのがおすすめです。

作業に必要なもの

作業に必要なもの

・サンドシート(中目)
・メンテナンスオイル
・ウエス

ウエスは使用しなくなったTシャツの端切れや不要な布等で代用可能です。
サンドシートは♯400程度のサンドペーパーでも代用いただけますが、当て板が不要で作業がしやすいため今回はサンドシートを用いて作業を行います。

作業手順

まずは乾いた布を使って、メンテナンスする箇所の埃や汚れを払い落とします。
水で濡らしたタオルなどで作業をすると、研磨時に目詰まりを起こしてしまいますので乾拭きで結構です。

乾拭き

次に、表面を整えるために研磨を行います。
表面の毛羽立ちや、気になる汚れなどがないようであればこの作業を省略することが可能です。

サンドシートまたはサンドペーパーを木目に沿って動かすように研磨を行ってください。
木目と直交する方向に研磨を行うと、目立つ傷になりますのでご注意ください。

研磨

また、研磨作業は気になる箇所のみ行うのでなく、製品全体を研磨することで最終的により綺麗に仕上がりますので全体を軽く研磨してください。

このとき、研磨による木くずが発生しますので、適宜ウエスや掃除機等で掃除してください。
新聞紙などを敷いていただくと後処理が容易になるかと思います。

≪注意≫
オイル仕上げの製品でも突板で構成された面を研磨すると芯材が出てくるため、研磨は行わないでください。

研磨が完了しましたら、次はオイルによる油分の補給を行います。

ウエスにオイルを適量とり塗布します。

ウエスにオイルをとる様子

オイル塗布時には木目を気にせずに、塗りムラがないように全体に染み渡るように塗布してください。
10ccで約1メートル四方の塗布量が目安です。

オイルを塗布する様子

側面なども含めて全体にオイルを塗布後、10分程度放置します。

その後、ウエスで余分なオイルを拭きとるために乾拭きを行います。
手で触って表面がサラっとする程度まで拭き上げないと、いつまでも乾燥しない状態が続いてしまいますのでご注意ください。

余分なオイルを拭きとる様子

乾拭き後は半日程度はテーブルに何も乗せないようにして乾燥させ、最後に仕上げの乾拭きを行います。

メンテナンス後の全景

≪注意≫
今回使用したリボスオイルは、オイルを塗布する際に使用したウエスが酸化熱により自然発火する恐れがございます。
オイルが染み込んだウエスや紙を捨てる場合は、水を含ませてから破棄してください。

メンテナンス前後の比較

メンテナンス前
メンテナンス後

メンテナンス前後の様子です。
一見してわかるように、メンテナンスを行うことで色味に深みが増すとともに艶が出てしっとりと仕上がります。

このようにオイル仕上げの製品に定期的なメンテナンスを施すことで綺麗な状態で長くご使用いただけます。

ウレタン仕上げ製品のメンテナンス

ウレタン塗装により仕上げられた製品は、製品表面に塗膜が形成されることからオイルによる油分の補給などの定期メンテナンスは不要です。
汚れなどが気になった際は、日常のお手入れと同様にメンテナンスを行ってください。

≪注意≫
ウレタン仕上げの製品に研磨を行うと塗膜が傷つきます。
お客様自身にて再塗装は困難となりますので、くれぐれもご注意ください。

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